健診で「脂肪肝」と言われたら?
6月から名古屋市の特定健診が始まり、当院でも連日、多くの方が健診を受けられています。
会社などで健診を受けた方で、結果を持参される方も多くなってきました。
良い結果だった方も、気になる結果だった方も、健診結果は見て終わりではなく、今後の健康づくりに役立てていってくださいね。
さて、皆さんは健診結果で「脂肪肝」を指摘されたことはありませんか?
「症状もないし、様子を見ればいいかな」なんて思っている方も少なくないでしょう。しかし、脂肪肝は放置すると肝炎や肝硬変、さらには肝がんへ進行する可能性もあるため、注意が必要です。
今回は、脂肪肝についてお話しします。
そもそも「脂肪肝」ってどんな状態?

脂肪肝とは、その名のとおり肝臓に脂肪が過剰にたまった状態です。「肝臓がフォアグラのような状態」と例えられることもあります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれていて、どれだけ脂肪が溜まっていても、初期のうちはまったく痛くも痒くもありません。そのため、健康診断や腹部エコー検査で初めて見つかるケースが多くあります。
自覚症状がないからこそ、健診で健康状態を知ることが大切です。
「お酒を飲まないから大丈夫」は勘違い?
「脂肪肝=お酒の飲みすぎ」というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。 最近増えているのが、お酒をほとんど飲まないのに脂肪肝になる「非アルコール性脂肪肝」です。
その主な原因は、「糖質」や「脂質」の摂りすぎです。

例えば、
- 白米やパン、麺類などの炭水化物が好き
- 甘いものや、スナック菓子がやめられない
- 運動不足だと感じる
こうした生活習慣が積み重なることで、使い切れなかったエネルギーが、脂肪としてどんどん肝臓へ蓄積されてしまいます。やせ型の方でも、生活習慣によっては脂肪肝になることがあります。
なぜ放置してはいけないの?

「症状がないからいいや」と放置してしまうのは良くありません。
脂肪肝の多くは生活習慣の改善で良くなりますが、一部では肝臓の炎症が起こり、「脂肪肝炎」へ進行することがあります。
さらに進行すると肝硬変や肝がんへと進行してしまうリスクがあります。
また、脂肪肝がある方は、動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気の発症リスクが高くなることが分かっています。
肝臓のために今日からできること
肝臓は再生能力が高く、生活習慣を見直すことで、脂肪肝の改善が期待できます。
まずは、次の2つのポイントから意識してみませんか?
①食事や間食を少しだけ見直す
極端な糖質制限や食事制限は長続きしませんし、体に負担がかかります。
- ご飯を一口だけ減らす
- ジュースを水やお茶に変える
- 間食の回数を減らす
これだけでも、肝臓への負担はぐっと軽くなります。
②日常の中に運動を取り入れる
まとまった運動の時間が取れなくても大丈夫です。
- エスカレーターではなく階段を使ってみる
- 一駅分だけ歩いてみる
- テレビを見ながらスクワットを10回してみる
運動をすることで、肝臓に溜まった脂肪がエネルギーとして消費されやすくなります。
無理に厳しく制限する必要はありません。続けられる生活習慣を心がけましょう。
そのままにしないで、一度相談を
健診で「脂肪肝」を指摘された場合はそのまま放置せず、一度医療機関を受診することをおすすめします。
「具体的に何から始めたらいい?」「私の数値ってどれくらい悪いの?」と不安になったら、ぜひご相談ください。
毎日の生活を少し見直すことが、将来の健康につながります。
当院では名古屋市の腹部超音波スクリーニング検査(エコー検査)を実施しております。会社の健診でエコーがないという方など、定期的な健康状態のチェックとしてご活用ください。
当院からのお知らせ
★令和8年度の特定健康診査が始まっています!
毎年、年度末の2~3月は非常に健診が混み合います。お早目の時期のご予約お待ちしております。
ご一緒に名古屋市のがん検診、腹部超音波スクリーニング検査も受けてみませんか?
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- 大腸がん検診(40歳以上/1年度に1回)
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