日帰り大腸ポリープ手術
日帰り大腸ポリープ手術について
大腸カメラでポリープが発見されたら、特殊染色や拡大観察を行い、将来がん化の可能性のあるポリープと判断した場合、その場で切除を行います。(後日の切除を希望される場合は予約します)
大腸がんは「腺腫」と呼ばれる大腸ポリープからがん化することが大部分であるため、大腸ポリープを切除することにより大腸がんを予防することが可能となります。大腸がんは「予防することが可能ながん」なのです。
大腸ポリープ内視鏡切除の流れ
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Step01
事前準備
ポリープ切除は、内視鏡的手術(ポリペクトミー・粘膜切除術)で行われます。
大腸カメラ検査当日に切除せず、後日改めて切除術を行う場合も、事前の準備は大腸カメラ検査時の準備とほぼ同じです。 -
Step02
切除
下剤で腸をきれいにし、内視鏡にてポリープを確認の上、その基部にスネアをかけ、高周波焼灼・切除によりポリープを脱落させます。切除に際しては、痛みや苦痛は伴いません。
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Step03
術後
切除後は出血しないように止血剤の点滴を1~2時間行い、出血のないことを確認し、帰宅していただきます。
※帰宅後に強い痛みや多量の出血があった場合はご連絡ください。
※切除方法によって、生命保険等の申請が可能となります。
ポリープ切除の詳細
ポリープの形状、大きさに合わせて内視鏡的切除方法を医師が判断します。
隆起型のポリープ(内視鏡的ポリペクトミー)の場合
ポリープの茎にスネアという電流を流す針金をかけて電流を流します。採った組織は病理検査にて、ポリープの中にがんが含まれていないか確認します。
陥凹型や平坦型のポリープ(内視鏡的粘膜切除術:EMR)の場合
大腸の粘膜に生理食塩水を針で注入し粘膜を持ち上げ、隆起型のポリープのようにします。あとはポリペクトミーと同じ要領です。
コールドポリペクトミー
高周波電流を通電せずにスネアを用いて切除します。
偶発症防止のためのお願い
ポリープの大きさ、形、予測できない太い血管などにより、出血や腸管穿孔(高周波電流の熱が腸壁に深く及ぶことで腸に穴が開くこと)といった偶発症が起こる可能性があります。出血などの偶発症防止のため、術後は食事制限、行動制限をお守りください。
- 内服薬
- 脳梗塞や心疾患などのため抗血栓薬(血液サラサラの薬)を服薬中の方は、服薬開始は医師の指示に従ってください。
- 安静
- 切除当日はなるべく安静にし、運動や自転車、重い荷物の運搬も避けてください。
翌日以降も無理のないように過ごし、1週間程度は遠出や激しい運動を控えてください。 - 食事
- 当日:流動食から五分粥程度の腸に負担のかからないもの
翌日:お粥や軟らかくした副菜
翌々日以降:普段通りのお食事へ
※1週間程度、アルコール・炭酸飲料・香辛料など刺激物は控えてください。 - 入浴
- 当日はシャワー浴のみで、翌日から入浴可能です。
手術のご予約について
- 大腸ポリープ切除術は9:00~12:00(月~土曜日)/13:30~14:30(月~木曜日)です。
- ご予約は、お電話もしくは、LINEからも承ります。お気軽にご連絡ください。
※事前に食事制限や下剤で腸管内をきれいにする前処置が必要となりますので、予約日より1週間以上前に一度ご来院をお願いしています。
052-733-0300注意事項
- 血栓形成予防の薬(バイアスピリン・ワーファリン・プラビックス・プロスタールなど)、高血圧・不整脈・糖尿病など内服されている場合はお申し出ください。ポリープ手術の前には休薬が必要な場合があります。
- 手術後は出血などの偶発症予防のため、食事や行動の制限をお守りください。