お刺身で胃痛?アニサキスかも
ゴールデンウィークが終わり、少しずつ初夏の陽気を感じる季節になってきました。
春から初夏にかけては、カツオやサバ、アジなどが旬を迎える季節ですね。美味しい旬の味覚を存分に楽しみたい季節ですが、この時期に注意したいのが「アニサキス食中毒」です。
「急に胃がキリキリ痛くなった」「夜中に激しい胃痛で目が覚めた」など…その症状、もしかするとアニサキスが原因かもしれません。
アニサキスとは?

アニサキスは、魚介類に寄生する体長2〜3cmほどの白い糸のような寄生虫です。主に、サバ、アジ、イワシ、カツオ、イカなどに寄生していることがあります。
アニサキスによる食中毒は1年を通してみられますが、特に春から初夏にかけてと秋頃に増える傾向があります。
これは、アニサキスが寄生しやすい魚が旬を迎え、生で食べる機会が増えるためです。
生きたアニサキスが寄生した魚介類を、生食、あるいは冷凍や加熱が不十分な状態で食べることで食中毒を引き起こすことがあります。
どんな症状が出るの?

もっとも多い症状は、「突然の強い胃痛」です。食後数時間~十数時間で、みぞおちの激しい痛み、吐き気、嘔吐を起こします。
また、食後十数時間~数日後に、激しい下腹部痛や腹膜炎症状を起こすこともあります。
間違った情報にご注意!
「よく噛めば大丈夫」という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、アニサキスは強くて丈夫なため、嚙み切ることは困難です。
また、お酢や、しょうゆ、わさびなど、調味料で死滅することはありません。
予防するためのポイント
- 目視でチェックする
調理の際や食べる前に、白い糸のようなものがいないか確認しましょう。
- 鮮度管理を意識する
アニサキスは主に内臓の表面に寄生していますが、鮮度が低下するとともに、可食部へ移動します。丸ごと一匹購入した際は、よく冷やして持ち帰り、できるだけ早く内臓を取り除きましょう。
- 加熱・冷凍を行う
中心温度60℃で1分以上の加熱、または−20℃で24時間以上の冷凍で死滅するとされています。
「アニサキスかも?」と思ったら

アニサキス症の診断・治療には、胃カメラが有効です。
胃カメラで胃の中を直接確認し、アニサキスを見つけた場合は、その場で摘出します。摘出することで、症状が速やかに改善することが多いのが特徴です。
「お刺身を食べた後から胃が痛い…」という場合、アニサキス症の可能性があります。
当院で診断・治療を行っておりますので、心当たりのある方は、我慢せず早めにご相談ください。
正しい知識で予防しながら、旬の味覚を安全に楽しみましょう。
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