50歳を過ぎたら、帯状疱疹ワクチン
前回は「帯状疱疹」についてのお話でした。今回は、帯状疱疹のワクチンについてのお話です。
帯状疱疹は、免疫機能によって発症を抑制されていますが、加齢や疲労などの何らかの理由で免疫機能が弱まった際に発症します。ワクチン接種を行うことで免疫を強化し、帯状疱疹を予防しましょう。
ワクチンは発症を完全に防ぐものではありませんが、重症化を防ぐことができます。また合併症の予防においてもワクチン接種が推奨されています。
帯状疱疹後神経痛(PHN)

帯状疱疹による合併症の一つに帯状疱疹後神経痛があります。皮膚症状が治まった後も、長期間にわたって痛みが続く状態で、知覚神経が傷つけられることによっておこります。
傷ついた神経の回復には時間がかかり、数年にわたって痛みが改善されないこともあります。
帯状疱疹後神経痛への移行リスクは、年齢を重ねるほど高くなり、50歳以上で帯状疱疹を発症した人の5人に1人が移行するといわれています。こういった合併症にならないためにも、帯状疱疹自体を予防することが大切です。
帯状疱疹ワクチンの対象者

2025年4月より帯状疱疹ワクチンが国の定期接種の対象となりました。定期接種の対象者は65歳から5歳刻みで100歳までの方になります。
名古屋市では、定期接種の対象とならない満50歳以上の方を対象に任意予防接種を行っています。他自治体にお住いの方も、各自治体で助成制度がある場合がありますので、お住まいの自治体に確認してみてください。
対象者に関する詳しい情報は各自治体のホームページ等でご確認ください。
ワクチンの種類
接種できるワクチンは「ビケン(生ワクチン)」と「シングリックス(不活化ワクチン)」の2種類から選択できます。

ワクチンによる副反応
いずれのワクチンも、接種後の副反応で最も多いのは、注射部位の痛み、赤み、腫れです。その他に発熱や倦怠感、頭痛などが報告されています。これらの副反応は数日以内に治まることがほとんどです。非常にまれですが、重度のアレルギー反応などの重篤な副反応が現れる可能性があります。
よくある質問
Q どちらのワクチンがおすすめですか?
A 効果、持続期間、費用面など、長所短所がありますので、ご自身に合うワクチンを選ぶことが大切です。お気軽に病院へご相談ください。
Q 以前帯状疱疹になったことがあるけど、ワクチンを接種できますか?
A 接種可能です。1度帯状疱疹になった人でも、体の免疫機能が低下すると、再びなる可能性があります。
帯状疱疹の予防と重症化防止のために、ワクチン接種を受けてみませんか?50歳を過ぎた方はぜひご検討くださいね。
ワクチン接種は予約制となっております。種類のご相談を含め、お気軽にお問い合わせください。
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