4月14日は「ピロリ菌検査の日」将来の胃がんリスクを減らすために、今できること。
あっという間に桜の時期も終わり、新緑の季節になりましたね。日中、汗ばむような日もあり、今から夏の暑さを心配しています…
さて、今回は「ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)」についてのお話です。4月14日は「ピロリ菌検査の日」です。この機会に、ピロリ菌が体に与える影響や、ピロリ菌検査の重要性についてお伝えします。
ピロリ菌の正体とは?

ピロリ菌は、数ミクロンという目に見えないほど小さな細菌です。「べん毛」と呼ばれる細長いしっぽをくるくると回して、胃の中を活発に動き回ります。
ちなみに、名前にある「ヘリコ」は、らせん形(ヘリコイド)を意味しており、ヘリコプターの語源と同じなんです。
本来、胃の中は強い酸性のため、細菌は生きていけません。しかし、ピロリ菌は「ウレアーゼ」という特殊な酵素を出し、自分の周りにアルカリ性のバリア(アンモニア)を作ることで、胃酸を中和して棲みついてしまうのです。
なぜ「除菌」が必要なの?

ピロリ菌が胃に棲みつくと、慢性的な炎症が続き、やがて「慢性胃炎」や「胃・十二指腸潰瘍」を引き起こします。また、意外なところでは「鉄欠乏性貧血」との関連も指摘されています。
最も注意すべきは、日本人の胃がんの多くがピロリ菌感染と深く関わっているという点です。実際、国内の胃がん患者さんの約98〜99%がピロリ菌感染者であると報告されています。
胃がんは、「予防できるがん」の代表格あり、その予防の鍵を握るのが、ピロリ菌なのです。
感染経路は?大人になってからもうつる?
感染の多くは「乳幼児期」に起こると考えられています。免疫機能や胃酸が十分に発達していない時期に、衛生環境の整っていない水(井戸水など)を飲んだり、感染している大人からの口移しなどで感染します。
大人になってから新しく感染することは稀ですので、一度検査をして、いなければ安心(その後の感染の心配はほぼない)といえます。
ピロリ菌は、多くの場合除菌しない限り胃の中に棲み続けます。感染が分かったら早めに除菌することで、将来の胃がん発症のリスクを減らすことができます。
こんな方はぜひ検査を!
- 一度もピロリ菌検査を受けたことがない方
- ご家族がピロリ菌に感染している(していた)方
- ご家族に胃がんになった方がいる方
- 慢性的に胃の不快感がある方
ピロリ菌感染は自覚症状がないことが多いため、症状がなくても一度は検査を受けることが推奨されています。上記に当てはまる方、この機会にぜひ一度検査をご検討ください。
検査と治療の流れ

ピロリ菌の検査方法には、組織検査(生検)、便中抗原検査、尿素呼気試験、血液検査などがあります。
陽性と診断された場合は、胃酸を抑える薬と抗生物質を1週間服用する「除菌療法」を行います。除菌療法の成功率は約8割です。もし除菌が失敗してしまったら、2次除菌・3次除菌をご案内しています。
除菌に成功したからといって、胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。ピロリ菌に感染している期間が長いと、胃粘膜が正常に戻るのにも時間がかかってしまいます。そのため、除菌後も定期的に胃カメラを受け、胃粘膜の状態を観察していくことが大切です。
名古屋市の助成制度を活用しましょう
名古屋市にお住まいの方は、助成制度を利用してピロリ菌の検査を受けられる場合があります。
1. ピロリ菌検査
- 内容:採血によるピロリ菌抗体の測定
- 費用:無料
- 対象:名古屋市内在住の20〜39歳の方(年度末時点)
2. 胃がんリスク検査
- 内容:採血によるピロリ菌抗体、ペプシノゲン(胃粘膜の萎縮度を調べる)の測定
- 費用:500円(免除要件あり)
- 対象:名古屋市内在住の40〜59歳の方(年度末時点)
※それぞれ、過去にピロリ菌の除菌治療を受けたことがある方、胃の手術を受けたことがある方、過去に名古屋市の同検査を受けたことがある方等、対象外となる場合がございます。詳しくは、名古屋市のホームページにてご確認ください。
「特に症状がないから大丈夫」と思っていても、ピロリ菌による炎症は静かに進んでいるかもしれません。
当院では、ピロリ菌の検査から除菌、その後のアフターフォロー(胃カメラによる定期検査)まで一貫してサポートしております。将来の健康のために、この春、一度検査を受けてみませんか?
気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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