酒は百薬の長?万病のもと?①
11月16日は「いいビール飲みの日」です。毎年11月10日から11月16日はアルコール健康障害対策基本法に基づく「アルコール関連問題啓発週間」であり、中でもこの日は「いい(11)ビール(16)」というゴロ合わせから制定されました。
年末年始にかけて、お酒を飲む機会が増えてくるころかと思います。そこで、今回はお酒についてのお話です。パート①では、お酒の影響について、パート②ではお酒の適正量と上手な付き合い方について、ご紹介します。
お酒は百薬の長になる?

「酒は百薬の長」という言葉がありますよね。この言葉は古代中国の『漢書』の言葉です。「適量の酒は健康に良く、どんな良薬よりも効果のある薬」という意味で用いられています。お酒が健康に良いとする言葉は中国だけではありません。古代ギリシャの医師であるヒポクラテスは、ワインを最も有益な薬であると称えています。
「酒は百薬の長」という言葉は日本でも古くから使われており、兼好法師の『徒然草』にも登場します。しかし徒然草では、酒は百薬の長であることを肯定しつつも、あらゆる病気の原因となるとも書かれています。
長い間、適量の飲酒は健康に良いと言われてきました。適量なら本当に健康に良いのでしょうか…?
実は近年、お酒は少量であっても悪影響であるという研究があり、少量飲酒の健康メリットは科学的にほぼ否定されています。そして、2023年にはWHO(世界保健機関)が、「安全な飲酒量は存在しない」との見解を示し、アルコールの健康被害に警鐘を鳴らし、各国で対策を進めています。
お酒による健康被害

お酒による体へのダメージで、一番思い浮かぶのが肝臓ではないでしょうか?肝臓は、アルコールを分解したり、余ったエネルギーを中性脂肪として蓄えたりする働きがあります。アルコールを摂りすぎると中性脂肪がどんどん肝臓にたまり、脂肪肝を招きます。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状が出にくいです。そのままアルコールを飲み続けてしまうと、徐々に肝細胞が傷つき、アルコール性肝炎、肝硬変、肝がんへ進行するリスクがあります。
アルコールは、食道がん、大腸がん、乳がんなど複数のがんで発症リスクを高める危険因子です。また、体の臓器への影響だけでなく、脳神経障害(睡眠障害、うつ、認知症など)との関連も指摘されています。
WHOからはなんと、「お酒は30種類以上の病気の原因であり、200種類以上の病気と関連している」という報告もあります。

このように、お酒には健康面への様々な悪影響があります。しかし適量のお酒には、緊張をほぐしてコミュニケーションを円滑にする、リフレッシュになるといった効果も期待できますし、禁酒・断酒はなかなか難しいですよね。そのため、お酒との付き合い方を今一度考えることが大切です。
次回のブログでは、お酒の適正量と上手な付き合い方をご紹介予定です。
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