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冬場に気をつけたい「ヒートショック」

寒い季節になると耳にする「ヒートショック」。急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、体に強い負担がかかる状態のことを指します。

ヒートショックは突然死する危険性があり、令和5年の厚生労働省の調査によると、高齢者の「浴槽内での不慮の溺死及び溺水の死亡者数」は、「交通事故死亡者数」の約3倍です!!

ヒートショックは特に冬場の入浴時に起こりやすく、まさに今、いつも以上の注意が必要です!

今回は冬に気をつけたい「ヒートショック」についてお話します。

なぜ冬の入浴時に起こりやすいの?

ヒートショックは急激な温度変化が原因です。暖かい部屋から寒い脱衣所に行くと、体の熱を逃がさないよう血管が収縮し、血圧は急上昇します。そして寒い脱衣所から熱いお風呂に入ると、血管が拡張して血圧が急激に低下します。

この急激な血圧の変動は、意識消失や心筋梗塞、脳梗塞などを起こす危険性があります。

冬は入浴時だけでなく、暖房の効いた部屋から廊下やトイレに行くときなど、温度の変化が大きい場面では注意が必要です。

どんな人がヒートショックになりやすいの?

とくに以下の方は注意しましょう。

  • 高齢者:加齢による変化で自律神経の働きが低下し、温度変化に対する対応力が弱くなり、血圧の変動を起こしやすい状態です。
  • 生活習慣病がある:高血圧、糖尿病、脂質異常症の方も注意。動脈硬化があると、血圧の急な変化によって、心臓や脳の血管に負担がかかりやすくなります。
  • 食後すぐに入浴する:食後は、消化のために胃腸に多くの血液が集まります。その状態で入浴すると、血圧変動が起こりやすくなります。
  • 飲酒後すぐに入浴する:飲酒は血管を拡張させるため、入浴によって、血圧が急降下するリスクがあります。
  • 睡眠不足、疲労が溜まっている:自律神経が不安定となり、血圧変動を起こしやすくなります。

ヒートショックは高齢者や持病のある方だけでなく、若い世代にも起こりうるものです。

こんな症状があったら要注意!

ヒートショックは重篤な症状や事故になる前に、サインがみられることがあります。

立ちくらみ、めまい、ふらつき、動悸、息苦しさ、吐き気、胃のむかつき、冷や汗などが代表的です。入浴前後にこれらの症状を感じたら、血圧や心拍数の急激な変動が起きている可能性があります。

症状が出たときは、その場に座り、安全な姿勢を確保しましょう。入浴中であれば、ゆっくりと低い姿勢のまま浴槽から出てください。体を拭き、寒くならないように保温します。なるべく横になって、ゆっくり休んでください。

意識がもうろうとする、胸が激しく痛むなど、重度の症状が疑われる場合は、救急車を呼んでください。

ヒートショックを防ぐためにできること

安全な入浴方法で、入浴時のヒートショックを防ぎましょう。

また、持病の管理も重要です!

高血圧や糖尿病、脂質異常症などの持病がある方は、確実に服薬を継続し、血圧や血液検査の数値を安定させることが、血管の負担を減らす最大の予防策になります。

冬は寒さで血圧が上がりやすくなります。日頃から血圧を測定し、変動が大きい場合はご相談ください。

近年人気のサウナも、急激に温度が変化するため注意が必要です。長時間我慢しない、いきなり水風呂に入らないなど、注意して楽しむようにしてください。「整う」よりも「無理しない」ことが大事です。


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