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2025.10.24

苦痛の少ない大腸カメラのために②

『苦痛の少ない大腸カメラのために』パート２です！

前回のブログでは、大腸カメラで痛みが発生する原因と、痛みを軽減させるための当院での工夫についてご紹介しました。

「今回は苦痛を少なく受けていただくためのコツ」をお伝えしたいと思います。

腸内の洗浄が不十分だと、便をカメラで吸いながら挿入することになるため、時間がかかりお腹が張りやすく、検査がつらくなってしまいます。また、腸内の観察のしにくさから、病変を見逃してしまうリスクがあります。

そのため、前日と当日の前準備が重要なポイントになります！

前日は3食とも食事制限があり、当日は検査まで絶食となります。

前日の食事内容をしっかりと守っていただくことは、とっても大切です。気にせずに食事をしてしまうと、下剤で苦労することになりかねません。

前日の朝昼晩、食物繊維の多いもの（野菜、きのこ、海藻、ナッツ類など）や脂肪分の多いものは食べられません。検査食セットも販売しているため、心配な方は購入していただくことをお勧めします。

また、便通をよくするために、いつもより多めに水分を摂取してください。

必ず決められた時間から飲み始めるようにしてください。

飲むのに時間をかけすぎるとなかなかきれいにならない場合があるため、下剤は決められた用法容量で飲むようにしましょう。

事前にご説明した状態になるまで、下剤を飲み進めてください。下剤を飲むのは大変ですが、ご協力お願いいたします。

もし下剤で気分が悪くなって飲めなくなってしまったり、便がきれいにならない場合は、お早めにお電話でご相談ください。

自宅で飲むのが心配な方は、病院で飲んでいただくことも可能です。

長めの腸であったり、伸びやすい腸であったり、腸にも個性があります。前回の大腸検査でどこが痛かったなど、事前に教えていただけると、その部分に負荷がかからないように、お腹を手で圧迫して腸を支えたり、より慎重にカメラの挿入をすることができます。

お腹の手術歴がある場合、腸が癒着している可能性があるため、なるべく痛みがでないよう、同様に工夫して挿入します。

全例で痛みがでないような工夫をしていますが、事前の情報があるとより気を付けることができるため、事前診察や当日の検査時に教えてください。

できるだけリラックスして検査を受けていただくことも、苦痛を少なくするためのポイントです。

緊張すると全身に力が入りやすいです。お腹に力が入ってしまうと、カメラを挿入しにくく、腸が引っ張られて痛みがでてしまう場合があります。

挿入の途中で、「息を止めてください」とお伝えをすることがありますが、それ以外の場面では、ゆっくりとした呼吸を続けてください。

検査に関して不安なこと、心配なことがあるとどうしても緊張しやすいと思います。お気軽になんでもお聞きくださいね。

また、空気を入れながら検査を進めていくのでおならが出そうになります。我慢してしまうと変に力が入ってしまいますし、空気がたまりすぎるとお腹が痛くなったり、吐き気がする場合があります。

人前でおならをするのは恥ずかしいかもしれませんが、これはカメラが入れた空気ですので、お腹が張ってきたら遠慮せずにどんどんおならを出しちゃってください。

カメラを挿入していく際に、左向きや仰向けなどの色々な体勢になってもらったり、息を吸って止めてもらったり、お腹を手で押させていただいたりします。適切なタイミングでこちらからお声がけするので、ご協力いただけますと、カメラが入りやすく、痛みがでにくくなります。

苦痛の少ない検査のために、ご協力お願いいたします。

今回は、苦痛が少なく大腸カメラを受けるためのコツをお伝えしました。検査を受けていただく際の参考にしていただけたら嬉しいです。

当院では、月曜日から土曜日まで毎日（祝日を除く）、大腸カメラを行っています。事前の診察や下剤の説明のため、一度来院していただく必要はありますが、お電話とネットで検査の予約が可能です。お気軽にお問い合わせください。

♦16歳以上の方：3,500円

Web予約が可能です。事前決済のため、待ち時間なく接種後スムーズにご帰宅いただけます。

予約なしでも接種可能です。お電話での予約は承っておりません。

♦名古屋市在住の65歳以上の方：1,500円

事前予約は承っておりません。来院当日に摂取していただけます。

ホームページ、または当院公式LINEのメニュー画面からご確認ください。