放置は危険?その症状、胃の病気かも
前回は、夏の胃の不調である「胃バテ」のお話をしました。胃バテの症状には食欲低下、胃もたれ、胃痛などがありますが、そのような症状が続く場合や、他の症状も伴う場合は、胃バテではなく病気が隠れているかもしれません。
今回は、夏の胃バテと間違えやすい病気についてお話します。
機能性ディスペプシア(FD)

「ディスペプシア」とは消化不良の意味で、機能性ディスペプシアは、胃カメラなどの検査で原因が見当たらないのにも関わらず、胃痛や胃もたれなどの胃の不快症状がある病気です。
日本では約10人に1人が機能性ディスペプシアであるといわれています。
ストレスと生活習慣が大きくかかわっており、症状に合わせた内服治療だけでなく、ストレスのコントロールや生活習慣の見直しが大切です。
急性胃炎
急性胃炎は、ストレス、暴飲暴食、薬の副作用などによって、胃の粘膜に炎症が生じて発症する病気です。
急性胃炎では、胃やみぞおちの痛み、胸やけ、吐き気などの症状が急激に現れます。重症の場合は症状が長引くことも多く、粘膜へのダメージが強い場合は胃潰瘍などの重篤な病気に発展する可能性があります。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、胃液によって粘膜がダメージを受け、胃や十二指腸の壁がただれてしまった状態です。急性胃炎の悪化やピロリ菌の感染などが原因となります。
胃やみぞおちの痛み、背中の痛み、吐血、黒色便などの症状があります。出血が多い場合や、穿孔(壁に穴が開いた状態)した場合は、入院治療が必要です。
胃がん

胃がんは日本人に多いがんの第2位で、頻度の高いがんです。
喫煙習慣、塩分のとりすぎ、ピロリ菌への持続的感染などが、胃がんの発生リスクを高めるとされています。
みぞおちの痛み、胸やけ、吐き気、食欲不振や、黒色便や貧血などの症状がありますが、初期症状は自覚しにくいため、定期的に検診をうけることが大切です!
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することで、食道に炎症を起こす病気です。
食道と胃のつなぎ目にある「下部食道括約筋」が緩むことで逆流が起こります。ここが緩む原因としては、加齢による筋力低下、肥満や衣類の締め付けによる胃の圧迫、食べ過ぎや早食いなどがあります。
胸やけ、酸っぱいものが上がってくる、食後の胸やみぞおちの痛み、といった症状があり、胃酸を抑える薬などで治療しますが、生活習慣も発症原因にあるため改善が必要です。
アニサキス症

アニサキス症は、サバ、イカ、アジ、イワシ、サンマなどの魚介類に潜む、寄生虫であるアニサキスを摂取することで発症する病気です。
症状は、食べてから数時間~十数時間で現れ、激しいみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐などがみられます。また、蕁麻疹や呼吸困難などのアレルギー症状、アナフィラキシー症状が現れる場合もあります。
アニサキス症が疑われる場合、胃カメラで胃の中を観察し、アニサキスがいた場合はそのまま除去します。あわせて胃薬や抗アレルギー薬で内服治療します。
日本は刺身やお寿司など、魚介類を生で食べる文化があるため、ほかの先進国よりもアニサキス症の発症が多いです。加熱や冷凍されていない生の魚介類を食べる場合は、新鮮なうちに内臓を取り除く、生で内臓を食べないようにする、目でアニサキスがいないか確認し除去するようにしてください。
虫垂炎
虫垂炎は盲腸の虫垂と呼ばれる部分に炎症が生じて起きる病気です。
初期には胃の近くで痛みが現れ、食欲不振や、吐き気や嘔吐などの症状があります。その後症状が進行すると、右下腹部へと痛みが移動し、激しい腹痛、発熱が現れます。
血液検査、エコー検査、CT検査などで診断し、抗生剤で治療をしたり、必要な場合は入院治療や手術が行える病院を紹介いたします。放置すると虫垂が破裂し、腹膜炎を引き起こして緊急手術が必要となる可能性もあるため、気になる症状がある場合は早めの受診が大切です。
他にも、心筋梗塞では、吐き気や胃もたれなどの症状が現れたり、甲状腺機能低下症では食欲不振が続いたり、、、「ただの一時的な胃の不調と思っていたら、病気が隠れていた!」なんてことがあるかもしれません。病気のサインを見逃さず、一緒に原因を見つけてみませんか?
胃カメラなどの検査が不安な方は、先ずは症状に合わせた薬で様子を見てみたり、苦痛がないエコー検査からしてみるなど、治療方針を一緒に相談して対応をいたします。ぜひ当院へご相談ください。
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